バスケットボールの「トリプルダブル」というパフォーマンスをご存じですか？バスケファンなら周知のこの記録は、プロバスケットボールプレイヤーの憧れでもあり、本場NBAでも高く評価されるタイトルでもあります。そして、改めてこのトリプルダブルが再定義され、その価値に注目が集まっています。今回はNBAトリプルダブルに迫ってみたいと思います。
トリプルダブルの王様に君臨：ニコラ・ヨキッチ
トリプルダブルで注目を浴びているのがニコラ・ヨキッチです。直近では6月7日にナゲッツ対ヒート戦で32得点、21リバウンド、10アシストをマーク！デンバーの大スターが歴史的な数字をはじき出しました。さらに、この試合では同じチームのジャマール・マレーが34得点、10リバウンド、そして10アシストを決め、トリプルダブルを達成しています。
ちなみに、バスケットの聖地であるアメリカNBA史上では、同じチームメンバーが同じ試合で共にトリプルダブルを果たした偉業は、過去たった15回しかありません。しかも、得点数で両選手が30以上をマークしたのは、NBAの歴史において初めての記録となります！
もちろん、同チーム2選手によるトリプルダブルはシーズン中に誰もが簡単に果たせる記録ではありません。実際、二コラ・ヨキッチとジャマール・マレーが2023年6月7日に果たす前の記録は、2021年12月28日のロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームスとウェスト・ブルック、その前が同年の2月18日でヒートのバム・アデバヨとジミー・バトラーとなっています。
もっとも、ニコラ・ヨキッチ単独で見てみると、2018年2月15日にNBA史上最短出場時間（14分33秒）でトリプルダブルを決めています。彼は、まさにNBAの歴史に名前を刻み続けている選手と言えますね。
トリプルダブルの定義、その他の記録タイトルを振り返る
NBAにはトリプルダブルの他、さまざまな記録タイトルがあります。例えば、個人では出場試合ラインキング、出場時間、得点（通算、平均）、フィールドゴール、３ポイントフィールドゴール、フリースローの他、スティール、ブロックショット、そしてリバウンドやアシストなどがあります。
しかし、トリプルダブルはプレイヤーが得点、リバウンド、アシスト、またスティールやブロックショットの5つのうち、3つのカテゴリーで10以上（2桁）の好成績を納めなければなりません。つまり、3つの主要の記録タイトルにおいて2桁以上をマークすることが、トリプルダブルの定義となっているため、選手にとっても達成が難しくなっているのです。
気になるトリプルダブル記録におけるランキングは1位がラッセル・ウェストブルック、2位がオスカー・ロバートソン、3位にはマジック・ジョンソン、4位にはジェイソン・キッドとレブロン・ジェームスが入り、そして5位に現在NBAで脚光を浴びているニコラ・ヨキッチがランクインしています。
また、更にこの上を行く4項目で10以上をマークすると「クアトルプル・ダブル」という記録になりますが、これについては達成がかなり難しいとされています。逆に2項目で10以上を上げることを「ダブル・ダブル」と言いますが、何はともあれ、トリプルダブルをマークするNBAプレーヤーは怪物級の成績を有する神レベルのスター選手だと言えますね。
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